短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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平成18年度 冠句講座テキストⅡ

太田久佐太郎(本名 太田 稠夫 シゲヲ)

   明治二十四年六月二日 神戸市に生る。早稲田大学英文科卒業。
   文丘草太郎の名で小説・戯曲・評論文等を諸雑誌に発表。
   大正二年東京時事新報・更に読売新聞・婦人倶楽部編集長を経て
   昭和四年小林一三首唱の国民座に入り文芸部長として活躍。
   大正十年頃より冠句を研究・自ら「吾楽」を刊行し、昭和二年「文芸塔」創刊する。

  雑俳諧視れていた冠句を、今日の文芸価に導いた功績は、俳壇の子規と並び称される。

  昭和三十年七月一日 六十五才で逝去。京都市左京区二条通りの真浄院にまつる。
  毎年七月第一日曜を久佐太郎忌と設定。

  著書に現代冠句大観、正風冠句新講、堀内雲鼓研究。

久佐太郎の作品

 ほのぼのと 舟世帯もう火を起こし   昭和二年
 
 われ一人  そむけど春は笑顔なる   昭和六年

 懐かしさ  臍の緒とある母の文字   昭和六年

 霊迎え   佛というはみなよきひと

 忘れ傘   また来る謎の春の酔い   昭和二十五年京都句碑

 走馬燈   五十過ぎての早いこと   昭和二十七年京都句碑

 冠翁忌   痩骨鳴らし起たんとす   昭和二十九年

 深山寺   心づくしの句友だち    但馬句碑

早川桜月(二代目)

  久佐太郎没後、文芸塔を自宅におき続刊、主幹となる。
  昭和四十六年舞鶴供楽公園に句碑を建立。

  代表作

   海ひろし  小さな墓が一つある

   山は枯れ  吹き寄せられたような村

   かきつばた 障子細目に人病める

   漁火に   黎明おくる波すずし

   鐘が鳴る  北野のみちは梅月夜

    明治三十五年一月京都西陣に生まれ。
    著書 現代大観
    三月を桜月忌と設定する。



続く...平成18年度 冠句講座テキストⅢへ
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by kanku_575 | 2010-06-01 20:57 | 冠句のテキスト