短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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やまざと No.592 四月号作品輯Ⅰ

やまざと No.592 四月号作品輯Ⅰ

芳冠録  橋本信水選(上位10句紹介)

 父の檄   女は女らしくあれ     好美
 芽木映える 旅立ちの子に迷いなし   真弓
 父の檄   さびた鍬にも有る光    恵羊
 父の檄   忘れさせない春の雷    佐津子
 芽木映える ピカピカナースよく笑う  裕子
 父の檄   視せぬ大樹の根は深し   初子
 父の檄   金魚に海を見せている   和子
 芽木映える 師は万葉を熱く説く    淑子
 芽木映える 一人のコーヒー甘くする  かよ子
 芽木映える 息整えた子の巣立ち    睦代

文芸塔運営同人昇格記念

祝う春  藤森佐津子謝選(三才・五客)

 祝う春   顔被い度し面映ゆく    信水
 祝う春   汲む水は掌に柔らかく   弘法
 祝う春   嬰日握る手に夢無限    怜子

 祝う春   株分け出来る花を持ち   多津子
 祝う春   また新しい歴史発     信水
 祝う春   鐘撞けば鐘響き合う    好美
 祝う春   あたたかい陽が満ち満ちて 歌子
 祝う春   分かち合う友あらばこそ  くにゑ

山麗抄  「真っ盛り」藤原萬郷選

 真っ盛り  遅い青春でも華は咲く   初子
 真っ盛り  噂気にせぬ花の恋     夢月
 真っ盛り  夜風に花芯炎を吐けり   和子

 真っ盛り  明日への指針手離さず   佐津子
 真っ盛り  蓄えし命今ここに     すず
 真っ盛り  五感が疼く桜の宴     喜代子
 真っ盛り  春の息吹きで鳴る校舎   恵羊
 真っ盛り  酒の肴になる私      淑子

山麗抄  「真っ盛り」磯道美千子選

 真っ盛り  就活厳し春嵐       怜子
 真っ盛り  戯れあってるランドセル  風子
 真っ盛り  山から山へ泳ぐ鯉     英子

 真っ盛り  少年大漁の旗を振る    睦代
 真っ盛り  煩悩従って来る浮世    弘法
 真っ盛り  少年の眸が明日展く    風子
 真っ盛り  無我の竹刀の決まる音   信水
 真っ盛り  萌える緑に小鳥迷い    啓二

山映抄  「磨き上げ」藤原早百合選

 磨き上げ  大きく咲かそう句の花を  怜子
 磨き上げ  汗と涙を光とす      啓二
 磨き上げ  妻芥みんな洗い出す    喜代子

 磨き上げ  真綿にくるむ過去の疵   くにゑ
 磨き上げ  光る言葉は人を打つ    直樹
 磨き上げ  一筋の道匠技       雄飛
 磨き上げ  老舗守ってきた誇り    和子
 磨き上げ  刀自は誰にも引け取らぬ  和子

山映抄  「磨き上げ」高階睦代選

 磨き上げ  一句に秘めし四季の綾   直樹
 磨き上げ  手垢が語る父の生     真弓
 磨き上げ  一人暮らしに慣れた杖   かよ子

 磨き上げ  汗と涙を光とす      啓二
 磨き上げ  自信に満ちて書く日記   佐津子
 磨き上げ  こだわり消えた介護に手  怜子
 磨き上げ  光る言葉は人を打つ    直樹
 磨き上げ  弥陀の化身になる能面   襷子


続く...やまざと No.592 四月号作品輯Ⅱ へ
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by kanku_575 | 2010-06-17 22:41 |  やまざと誌