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短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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10月作品輯(平成22年)

姫路冠句会10月会員作品輯(平成22年)

孤独な日   花一輪の青こくて      真弓
孤独な日   妻恋う詩の数増える     淑子
孤独な日   君への想い風になれ     まゆみ
孤独な日   脳の空白句がつつく     愛子
孤独な日   一と言聞いて距離を知る   哲子
孤独な日   陰さえ奪ってゆく夕日    恵羊

己が道    曲り曲って川になる     襷子
己が道    布石一つを糧とする     直樹
己が道    師のうたごころ極まで    信水
己が道    心に枯れぬ赤い花      風子
己が道    向かい風ならそれも良い   優葉
己が道    余生ふんばる八十の坂    一三
己が道    重荷がいつも追ってくる   怜子
己が道    苦労と思えし日は過ぎて   あゆみ
己が道    バトンを託す人がいて    雄飛

気軽さに   信用と云う福がある     依子
気軽さに   隣の味噌をまた借りる    和子
気軽さに   古希の同窓皆はしゃぎ    美代子
気軽さに   心の余裕もてばいい     さよ子
気軽さに   捺した拇印が徒になる    夢月
気軽さに   無言で歩く廃線路      美保子
気軽さに   受けた恩義が圧し掛かる   恒男
気軽さに   気付けば一線越していた   真琴
by kanku_575 | 2010-10-09 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯