短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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3月作品輯(平成23年)

姫路冠句会 3月会員作品輯(平成23年)

沈丁花   落した青春が歩き出す   恵羊
沈丁花   残り火未だ燃えている   和子
沈丁花   昨日の愁い陽にかざし   優葉
沈丁花   元気な産声待ちわびる   まゆみ
沈丁花   女将の気品が座をしめる  欅子

誰を待つ  濡れているのか女雛の瞳  風子
誰を待つ  幸せ願いブーケ飛ぶ    哲子
誰を待つ  毛糸遊ばす丸い母     真弓
誰を待つ  ベンチにひと葉忘れ霜   あゆみ
誰を待つ  雪まだ消えず椿燃ゆ    信水
誰を待つ  姉女房がよいと聞く    依子
誰を待つ  慰霊碑仰ぐ彼岸墓地    直樹
誰を待つ  窓の玉霧つつと落つ    淑子
誰を待つ  真綿にくるむ恋なれど   雄飛

しのび泣き 誰にも言えぬ母ごころ   さよ子
しのび泣き 誰にも見せず胸借りる   裕美
しのび泣き 終雪待ちわびぶ村はさび  美保子
しのび泣き 夫の遺稿をよみ返す    夢月
しのび泣き 月がてらした帰り道    美代子
しのび泣き 亡夫恋う心あふれ出し   一三
しのび泣き ふと古弓の音 浮かび来る 愛子
しのび泣き 尖った背中を撫でてやり  怜子
しのび泣き 波音静か霧に消え     さよ子
しのび泣き 母を葬う身ひとつ     呑洲
しのび泣き 波音静か霧に消え     恒男
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by kanku_575 | 2011-03-12 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯