短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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カテゴリ: やまざと誌( 26 )

やまざと No.593 五月号作品輯Ⅳ

錦里抄  「傘の中」田中とみ子選

 傘の中   やまざと会員勢ぞろい   依子

 傘の中   過去も未来も弥陀の縁   祐子

 傘の中   母の手優しく子の肩に   早百合


 傘の中   かばい合わねばならぬ齢  風子

 傘の中   よろこびもあり又悲しみも 咲枝

 傘の中   稽古疲れと男臭さと    多津子

 傘の中   岐路に立たされし男の背  早百合

 傘の中   二人の世界に胸炎えて   千秋



錦里抄  「傘の中」(代)太田垣裕子選

 傘の中   ちちははの居るありがたさ 和子

 傘の中   素直に受けたプロポーズ  初子

 傘の中   葬曲しめやか故人偲ぶ   早百合


 傘の中   居心地の良い小宇宙    さち

 傘の中   二人の世界に胸炎えて   千秋

 傘の中   愛の告白不意に受く    淑子

 傘の中   貴女と生きた道がある   真弓

 傘の中   金鶏牡丹七つ咲く     和代



錦里抄  「傘の中」 杉原まゆみ選

 傘の中   君への想い閉じこめる   鹿の子

 傘の中   付かず離れず老いの坂   睦代

 傘の中   庇ってくれる人が出来   睦代


 傘の中   過去も未来も弥陀の縁   祐子

 傘の中   素直に受けたプロポーズ  初枝

 傘の中   照れた温もりそっと触れ  喜代子

 傘の中   彼の大きな掌に気づく   淑子

 傘の中   互いの温もり確かむる   くにゑ
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by kanku_575 | 2010-08-06 21:37 |  やまざと誌
やまざと No.593 五月号作品輯Ⅲ

山映抄  「駅に佇つ」村上みゑ子選

 駅に佇つ  むかしは怖い父だった   風子

 駅に佇つ  相望はるか大志抱き    初子

 駅に佇つ  過疎の匂いがそこここに  佐津子


 駅に佇つ  枇杷もあざやか母恋うる  襷子

 駅に佇つ  故郷離れた日を想う    歌子

 駅に佇つ  帰るといった軍靴待つ   千秋

 駅に佇つ  初めて踏んだ夫の故郷   早百合

 駅に佇つ  やるしかないと闘志秘め  慶次



山映抄  「駅に佇つ」服部多津子選

 駅に佇つ  星霜こうも老いを連れ   咲枝

 駅に佇つ  黎明の視野生き甲斐に   初子

 駅に佇つ  蠢く視野の青い地図    睦代


 駅に佇つ  山河は遠き父母に似て   襷子

 駅に佇つ  さあこれからが試す道   すず

 駅に佇つ  自立の歩幅立て直し    睦代

 駅に佇つ  苦労したとは言わぬ子が  真弓

 駅に佇つ  さよならの手が下ろせない  和代
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by kanku_575 | 2010-08-05 21:06 |  やまざと誌
やまざと No.593 五月号作品輯Ⅱ

山麗抄  「祝い箸」松井秀子選

 祝い箸   ふと触れ合って頬緩む   祐子

 祝い箸   大海望む櫂となる     愛子

 祝い箸   試練の涙歳しずく     慶次


 祝い箸   対えて千の夢掴む     慶次

 祝い箸   悔い無く生きた凡夫婦   慶次

 祝い箸   挫折も修羅も皆捨てて   初子

 祝い箸   望みは峰を越えてゆく   すず

 祝い箸   父朗朗と詩を吟ず     襷子


山麗抄  「祝い箸」田路和代選

 祝い箸   恙なく来た五十年     歌子

 祝い箸   静かに喜び満ちてくる   早百合

 祝い箸   初夏の色どり膳に満つ   歌子


 祝い箸   母をこんなに泣かせてる  風子

 祝い箸   静かに婚約ととのいて   好美

 祝い箸   共につれそい半世紀    裕美

 祝い箸   苦労は言わぬ父の肘    怜子

 祝い箸   座してる祖母は白牡丹   和子
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by kanku_575 | 2010-08-04 21:33 |  やまざと誌
やまざと No.593 五月号作品輯Ⅰ

芳冠録  橋本信水選(上位10句紹介)

 子供の日  一直に引く飛行雲     みゑこ

 子供の日  唄えば夕日なお赤く    千秋

 子供の日  こんなに笑う日を貰う   睦代

 論熱く   真理を問うは愚問なる   祐子

 論熱く   闘志を交わす炎の坩堝   初子

 論熱く   男の修羅場ためされて   慶次

 子供の日  父は剛球投げてくる    風子

 子供の日  音符に母の顔がある    夢月

 論熱く   壁は男の器量育む     好美

 論熱く   煮詰めた味の濃くを知る  睦代
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by kanku_575 | 2010-08-03 20:59 |  やまざと誌
やまざと No.592 四月号作品輯Ⅱ

錦里抄  茨木鹿の子選(三才五客)

 小気味よく ポコポコ農機土耕す    早百合
 小気味よく 素足で芝生寝ころんで   武夫
 小気味よく 熟女の啖呵花が舞う    和子

 小気味よく 靴が奏でる朝の道     雄飛
 小気味よく 過去の思い出風化した   初子
 小気味よく 笊に満ちくる蓬の香    恵羊
 小気味よく 山青くして師は語る    佐津子
 小気味よく 百羽の雀がとび立ちし   依子

錦里抄  日下部としゑ選(三才五客)

 小気味よく 水車は春を汲み上げる   恵羊
 小気味よく さらりと本音言い合える  和代
 小気味よく 打つ手打つ手が吉と出る  萬郷

 小気味よく 若竹ぐんぐん伸びてゆく  美則
 小気味よく ずばり返答出来たなら   愛子
 小気味よく 人生行路の舵をとる    喜代子
 小気味よく あしたの背伸び天つかむ  襷子
 小気味よく エンジン全開春街道    くにゑ

錦里抄  村上すず選(三才五客)

 小気味よく 一途貫く師の轍      風子
 小気味よく 宇宙に送る父子立派    美保子
 小気味よく 居並ぶ大人煙に巻き    よし子

 小気味よく 忍んで勝ち取る細い腕   怜子
 小気味よく 百羽の雀がとび立ちし   依子
 小気味よく 若竹ぐんぐん伸びてゆく  美則
 小気味よく ずばり返答出来たなら   愛子
 小気味よく 理詰めで迫る処世術    祐子
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by kanku_575 | 2010-06-30 20:35 |  やまざと誌
やまざと No.592 四月号作品輯Ⅰ

芳冠録  橋本信水選(上位10句紹介)

 父の檄   女は女らしくあれ     好美
 芽木映える 旅立ちの子に迷いなし   真弓
 父の檄   さびた鍬にも有る光    恵羊
 父の檄   忘れさせない春の雷    佐津子
 芽木映える ピカピカナースよく笑う  裕子
 父の檄   視せぬ大樹の根は深し   初子
 父の檄   金魚に海を見せている   和子
 芽木映える 師は万葉を熱く説く    淑子
 芽木映える 一人のコーヒー甘くする  かよ子
 芽木映える 息整えた子の巣立ち    睦代

文芸塔運営同人昇格記念

祝う春  藤森佐津子謝選(三才・五客)

 祝う春   顔被い度し面映ゆく    信水
 祝う春   汲む水は掌に柔らかく   弘法
 祝う春   嬰日握る手に夢無限    怜子

 祝う春   株分け出来る花を持ち   多津子
 祝う春   また新しい歴史発     信水
 祝う春   鐘撞けば鐘響き合う    好美
 祝う春   あたたかい陽が満ち満ちて 歌子
 祝う春   分かち合う友あらばこそ  くにゑ

山麗抄  「真っ盛り」藤原萬郷選

 真っ盛り  遅い青春でも華は咲く   初子
 真っ盛り  噂気にせぬ花の恋     夢月
 真っ盛り  夜風に花芯炎を吐けり   和子

 真っ盛り  明日への指針手離さず   佐津子
 真っ盛り  蓄えし命今ここに     すず
 真っ盛り  五感が疼く桜の宴     喜代子
 真っ盛り  春の息吹きで鳴る校舎   恵羊
 真っ盛り  酒の肴になる私      淑子

山麗抄  「真っ盛り」磯道美千子選

 真っ盛り  就活厳し春嵐       怜子
 真っ盛り  戯れあってるランドセル  風子
 真っ盛り  山から山へ泳ぐ鯉     英子

 真っ盛り  少年大漁の旗を振る    睦代
 真っ盛り  煩悩従って来る浮世    弘法
 真っ盛り  少年の眸が明日展く    風子
 真っ盛り  無我の竹刀の決まる音   信水
 真っ盛り  萌える緑に小鳥迷い    啓二

山映抄  「磨き上げ」藤原早百合選

 磨き上げ  大きく咲かそう句の花を  怜子
 磨き上げ  汗と涙を光とす      啓二
 磨き上げ  妻芥みんな洗い出す    喜代子

 磨き上げ  真綿にくるむ過去の疵   くにゑ
 磨き上げ  光る言葉は人を打つ    直樹
 磨き上げ  一筋の道匠技       雄飛
 磨き上げ  老舗守ってきた誇り    和子
 磨き上げ  刀自は誰にも引け取らぬ  和子

山映抄  「磨き上げ」高階睦代選

 磨き上げ  一句に秘めし四季の綾   直樹
 磨き上げ  手垢が語る父の生     真弓
 磨き上げ  一人暮らしに慣れた杖   かよ子

 磨き上げ  汗と涙を光とす      啓二
 磨き上げ  自信に満ちて書く日記   佐津子
 磨き上げ  こだわり消えた介護に手  怜子
 磨き上げ  光る言葉は人を打つ    直樹
 磨き上げ  弥陀の化身になる能面   襷子


続く...やまざと No.592 四月号作品輯Ⅱ へ
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by kanku_575 | 2010-06-17 22:41 |  やまざと誌