短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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<   2010年 08月 ( 13 )   > この月の画像一覧

やまざと No.593 五月号作品輯Ⅲ

山映抄  「駅に佇つ」村上みゑ子選

 駅に佇つ  むかしは怖い父だった   風子

 駅に佇つ  相望はるか大志抱き    初子

 駅に佇つ  過疎の匂いがそこここに  佐津子


 駅に佇つ  枇杷もあざやか母恋うる  襷子

 駅に佇つ  故郷離れた日を想う    歌子

 駅に佇つ  帰るといった軍靴待つ   千秋

 駅に佇つ  初めて踏んだ夫の故郷   早百合

 駅に佇つ  やるしかないと闘志秘め  慶次



山映抄  「駅に佇つ」服部多津子選

 駅に佇つ  星霜こうも老いを連れ   咲枝

 駅に佇つ  黎明の視野生き甲斐に   初子

 駅に佇つ  蠢く視野の青い地図    睦代


 駅に佇つ  山河は遠き父母に似て   襷子

 駅に佇つ  さあこれからが試す道   すず

 駅に佇つ  自立の歩幅立て直し    睦代

 駅に佇つ  苦労したとは言わぬ子が  真弓

 駅に佇つ  さよならの手が下ろせない  和代
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by kanku_575 | 2010-08-05 21:06 |  やまざと誌
やまざと No.593 五月号作品輯Ⅱ

山麗抄  「祝い箸」松井秀子選

 祝い箸   ふと触れ合って頬緩む   祐子

 祝い箸   大海望む櫂となる     愛子

 祝い箸   試練の涙歳しずく     慶次


 祝い箸   対えて千の夢掴む     慶次

 祝い箸   悔い無く生きた凡夫婦   慶次

 祝い箸   挫折も修羅も皆捨てて   初子

 祝い箸   望みは峰を越えてゆく   すず

 祝い箸   父朗朗と詩を吟ず     襷子


山麗抄  「祝い箸」田路和代選

 祝い箸   恙なく来た五十年     歌子

 祝い箸   静かに喜び満ちてくる   早百合

 祝い箸   初夏の色どり膳に満つ   歌子


 祝い箸   母をこんなに泣かせてる  風子

 祝い箸   静かに婚約ととのいて   好美

 祝い箸   共につれそい半世紀    裕美

 祝い箸   苦労は言わぬ父の肘    怜子

 祝い箸   座してる祖母は白牡丹   和子
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by kanku_575 | 2010-08-04 21:33 |  やまざと誌
やまざと No.593 五月号作品輯Ⅰ

芳冠録  橋本信水選(上位10句紹介)

 子供の日  一直に引く飛行雲     みゑこ

 子供の日  唄えば夕日なお赤く    千秋

 子供の日  こんなに笑う日を貰う   睦代

 論熱く   真理を問うは愚問なる   祐子

 論熱く   闘志を交わす炎の坩堝   初子

 論熱く   男の修羅場ためされて   慶次

 子供の日  父は剛球投げてくる    風子

 子供の日  音符に母の顔がある    夢月

 論熱く   壁は男の器量育む     好美

 論熱く   煮詰めた味の濃くを知る  睦代
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by kanku_575 | 2010-08-03 20:59 |  やまざと誌