短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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<   2010年 11月 ( 11 )   > この月の画像一覧

姫路冠句会11月会員作品輯(平成22年)

路傍の詩   孤高におわす草紅葉     和子
路傍の詩   四季のうつろい花に問う   一三
路傍の詩   からっ風街の角で鳴る    襷子
路傍の詩   姥捨て山や胸うずく     美保子
路傍の詩   夕とんぼ夕陽に乗りぬ    依子
路傍の詩   試歩を励ます陽の雫     風子
路傍の詩   つまづく石が又笑う     優葉
路傍の詩   岬に佇てば風の私語     直樹
路傍の詩   残照はるか旅終わる     夢月


主婦日記   心の起伏書き均す      淑子
主婦日記   笹舟ぐらし懐かしむ     愛子
主婦日記   男に見せぬ裏積み木     恵羊
主婦日記   今更ながら恥じる我     さよ子
主婦日記   見え隠れする虚栄心     雄飛

しぐるる夜  沈む心を胸に秘め    あゆみ
しぐるる夜  母は女の仮面脱ぐ    真琴
しぐるる夜  新酒が素敵な夢くれる  信水
しぐるる夜  肩に置かれた手が温い  怜子
しぐるる夜  手の皺眺め母慕う    恒男
しぐるる夜  一合の酒身を丸め    真弓
しぐるる夜  無性に恋しい母のひざ  まゆみ
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by kanku_575 | 2010-11-20 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
姫路冠句会 11月例会輯 平成22年11月20日(土) 姫路広峰公民館

路傍の詩   橋本信水選(三才五客)

天  路傍の詩   四季のうつろい花に問う   一三

地  路傍の詩   から風街の角で鳴る     欅子

人  路傍の詩   会えない陰を追う胡蝶    恵羊

客止 路傍の詩   花の枯れない無縁仏    恵羊
客2 路傍の詩   孤高におわす草紅葉   和子
客3 路傍の詩   残照はるか旅終わる   夢月
客4 路傍の詩   明日という字を拾ってる  怜子
客5 路傍の詩   試歩を励ます陽の雫    風子
 選者句
  路傍の詩   打ち直す杭太くする     信水
  路傍の詩   あの日の別れが落ちていた  信水
  路傍の詩   この一軒家に未だ未練    信水

主婦日記   北村恒男選(三才五客)

天  主婦日記   男に見えぬ裏積み木   恵羊

地  主婦日記   足る事の幸かみしめて  一三

人  主婦日記   見え隠れする虚栄心   雄飛

客止 主婦日記   泣くだけ哭けば朝の顔  怜子
客2 主婦日記   己が人生水鏡       愛子
客3 主婦日記   不況の歪み浸透す     真琴
客4 主婦日記   生きた証しを綿綿と   和子
客5 主婦日記   千里の故郷も一里塚    欅子

 選者句 
 主婦日記   仕分けが必要我が家計   恒男
  主婦日記   ○×目立つカレンダー    恒男
  主婦日記   いつしか主人は消えている 恒男

しぐるる夜   秋真琴選(三才五客)

天  しぐるる夜  手の皺眺め母慕う     恒男

地  しぐるる夜  肩に置かれた手が温い   怜子

人  しぐるる夜  夫の寝嵩が低くなる    淑子

客止 しぐるる夜  新酒が素敵な夢くれる   信水
客2 しぐるる夜  捨て犬今日は何処に寝る  風子
客3 しぐるる夜  無性に恋し母の膝     まゆみ
客4 しぐるる夜  こだわり解けて抱きよせる 一三
客5 しぐるる夜  一合の酒身を丸め     まゆみ

 選者句 
  しぐるる夜  ワイングラスが語りだす   真琴
  しぐるる夜  孤独を埋めるすべが無い   真琴
  しぐるる夜  母は女豹の仮面脱ぐ     真琴
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by kanku_575 | 2010-11-20 13:00 |  姫路冠句会例会作品輯
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅴ

互選   「老美人」やまざと全員の選(上位10句紹介)

 老美人   耐えた背中にある気品   怜子

 老美人   誰もが寄り来る窓がある  信水

 老美人   愚痴なく笑顔持ち歩く   恵羊

 老美人   紅は女を忘れない     睦代

 老美人   苦労乗り越え得たゆとり  早百合

 老美人   雨には雨の詩を紡ぐ    風子

 老美人   一途に母とし女とし    とし子

 老美人   笑顔忘れず生きて来し   信水

 老美人   心にゆとり貯えて     英子

 老美人   きりりと決まる朱の袱紗  好美

 
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by kanku_575 | 2010-11-12 21:04 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅳ-3

錦里抄   「友訪ね」 酒井夢月選(三才五客)


 友訪ね    一気に時空の壁破る    真琴

 友訪ね    話題の棘をぬく齢     佐津子

 友訪ね    遠い日の夢動き出す    風子


 友訪ね    恋の談義は時効切れ    真弓

 友訪ね    別の消息伝え聞く     早百合

 友訪ね    懐古の記憶遊ばせて    福男

 友訪ね    心満たして帰る幸     よし子

 友訪ね    流れる雲は故郷映す    佐津子

 
 選後感

 天位 懐かしさとよろこびの様子が眼に浮かぶ。

 地位 酸もあまいも知り尽くし、優しさがあふれている。

 人位 皆同じ思いだと思います。

 暑さきびしい折柄、皆様お体を御大切に。


 夢月
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by kanku_575 | 2010-11-11 22:27 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅳ-2

錦里抄   「友訪ね」 田中怜子選(三才五客)


 友訪ね    あせらず道を探したい   かよ子

 友訪ね    人生語る酒ありて     美則

 友訪ね    戦後を生きた葦の蘂    恵羊


 友訪ね    一気に時空の壁破る    真琴

 友訪ね    やさしい椅子の心地よく  かよ子

 友訪ね    話題の棘をぬく齢     佐津子

 友訪ね    心満たして帰る幸     よし子

 友訪ね    今見直している自分    萬郷

 
 選後感

 長い人生、困難なことがあれば、だれかに相談したいものです。但し、聞いてもらっても
 結局は自分で行く道を探すことになり、それでも道が開けます。私のことを言ってもらったと
 思い、心して読みました。
 ありがとうございました。

 怜子
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by kanku_575 | 2010-11-10 19:29 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅳ-1

錦里抄   「友訪ね」 朝日英子選(三才五客)


 友訪ね    心満たして帰る幸     よし子

 友訪ね    生き生き顔がまぶしくて  さち

 友訪ね    土産は元気と笑い声    優葉


 友訪ね    うつろの瞳哀しかり    咲枝

 友訪ね    話せばほっと癒やされる  和代

 友訪ね    ともかくビールひっさげて 襷子

 友訪ね    明日生く力分かち合う   真琴

 友訪ね    手みやげに足る絆あり   福男

 
 選後感

 うだるような猛暑の中、風鈴だけは涼を誘うようないい音色を出してくれています。
 皆様の貴重な句145句いただきました。納得していただける選が出来たか不安です。
 お許しください。
 まだまだ暑い日が続きそうです。どうぞお元気でこの夏を乗り切って下さい。

 英子
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by kanku_575 | 2010-11-09 21:23 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅲ-2

山映抄   「夏布団」 中野千秋選(三才五客)


 夏布団    一人暮らしの楚々として  襷子

 夏布団    夢重ねては朝の風     照代

 夏布団    自然の中で心地よし    さち


 夏布団    大の字包むやさしさが   啓二

 夏布団    背中合わせの日もあれど  風子

 夏布団    潮風しみる浜の宿     福男

 夏布団    独り寝る夜の旅ガラス   襷子

 夏布団    米寿の祝い好み柄     愛子

 
 選後感

 蚊帳と蛍の組み合わせすすきと萩、そいて桔梗のふとんの絵柄。
 昔なつかしい風情が想い出され、又作者のやさしさも感じ、
 静かな気持ちで選をさせていただきました。
 天地人・・・自然の美を感じました。

 千秋
 
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by kanku_575 | 2010-11-08 21:45 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅲ-1

山映抄   「夏布団」 栃尾恵羊選(三才五客)


 夏布団    歳重ねても花であれ    慶次

 夏布団    ピシリと糊のきいた姑   佳津子

 夏布団    やさしい心で看取りたい  風子


 夏布団    嬰児栞のごと挟む     虚堂

 夏布団    日本の明日を託す子等   直樹

 夏布団    背中合わせの日もあれど  風子

 夏布団    可愛いあんよが自己主張  早百合

 夏布団    子等の元気に揺れる寺   くにゑ

 
 選後感

 梅雨明けと共に厳しい暑さとなりました。この度は前向きな強い句を
 頂きました。

 天 「歳重ねても花であれ」誰もが思う気持ちを、ずばりと言った秀句です。

 地 「ピシリと糊のきいた姑」これも同じく、力強い句です。

 人 「やさしい心で看取りたい」前句と反面、看取る思いの揺れを感じ、亡き母を忍びます。

 秀句感謝します。

 恵羊
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by kanku_575 | 2010-11-07 19:30 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅱ-2

山麗抄   「雲なき日」澤村福男選(三才五客)


 雲なき日   汗に馴染んだ野良着干す  萬郷

 雲なき日   のどかに和牛育てたし   よし子

 雲なき日   嫁ぐ娘は晴れ晴れと    歌子


 雲なき日   飛行機雲に夢を乗せ    真弓

 雲なき日   競って飛ばすシャボン玉  和代

 雲なき日   幼児プールの弾む声    和代

 雲なき日   如露と仲よくなった蜂   虚堂

 雲なき日   空いっぱいに布団干す   真琴

 
 選後感

 天位句 炎天下の農作業ほど辛い仕事はない。「汗に馴染んだ野良着干す」にそれが
     滲み出ている。生活実景を描写して、都市住民の敬愛心を引き出す句です。
 地位句 口蹄疫が広がり数十万の頭の和牛が殺処分されました。悲哀を通り越した
     熱い思いが伝わってくる句です。
 人位句 良縁を得て嫁がれる吾娘の門出を、ほのぼのと詠まれました。
     冠題とマッチした句です。
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by kanku_575 | 2010-11-05 22:32 |  やまざと誌
やまざと No.595 七月号作品輯Ⅱ-1

山麗抄   「雲なき日」秦谷淑子選(三才五客)


 雲なき日   夢の礎積み初める     萬郷

 雲なき日   心の糸が響き合う     和子

 雲なき日   二つの真珠光り初む    好美


 雲なき日   亡き娘の言葉杖となる   風子

 雲なき日   妻の内助で朝光る     慶次

 雲なき日   肩書き一つ丸く閉ず    睦代

 雲なき日   一と筋の糸認められ    すず

 雲なき日   迷い来し道茜さす     福男

 
 選後感

 「雲なき日」は雲がないのだから晴れてはいるが、すかっと爽やか快晴でもない、長かった梅雨が やっと明け猛暑の前のまだ陽射しはやわらかく、こんな日が一・二日・・・俳句と違い冠句の「雲 なき日」は胸中を詠まなくては

 やっとすっきりとまではゆかづとも心澄む・・・三通り見てから選出感をまず書いて、選を始め  る。選者泣かせとはこのことだと自覚する。難解の付け句に苦労する、時間ばかりが過ぎてゆ   く・・・。

 淑子
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by kanku_575 | 2010-11-04 22:07 |  やまざと誌