短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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姫路冠句会 2月会員作品輯(平成23年)

旅の酒   二人の道がある限り    真弓
旅の酒   お国訛りに胸開く     一三
旅の酒   まだまだ現役退かす    まゆみ
旅の酒   雪見障子のひなび宿    美保子
旅の酒   心の根雪ゆらり解け    優葉
旅の酒   騒いでいるがふと寂し   淑子
旅の酒   人それぞれに又明日    無骨
旅の酒   愚痴の捨て場所湖と決め  欅子
旅の酒   君子豹変女抱く      雄飛

幼な友   阿修羅の哀か征ったまま  怜子
幼な友   思いのほかに言える仲   裕美
幼な友   里に残るは吾れと道    直樹
幼な友   濁りなき川背に豊か    恵羊
幼な友   青いレモンの味今も    恒男

ただよいて 風しか知らぬ風のみち   夢月
ただよいて 真綿のような雲に乗り   愛子
ただよいて 含み笑いの花言葉     哲子
ただよいて 山の便りか笹の舟     あゆみ
ただよいて 満月ですね朝の影     美代子
ただよいて 亡夫との語り冬銀河    風子
ただよいて 里に尽して従兄弟逝く   さよ子
ただよいて 施設に贈る春一番     信水
ただよいて 花菜とうたう昼の月    和子
ただよいて 無知を恥じずに考える   依子
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by kanku_575 | 2011-02-12 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
姫路冠句会 12月例会輯 平成22年12月11日(土) 姫路広峰公民館

薄氷   橋本信水選(三才五客)

天  薄氷     私の遺書を封印す       淑子

地  薄氷     定年迄を数えゐる       風子

人  薄氷     変わりないかと母の手紙    一三

客止 薄氷     星影一つままならず      欅子
客2 薄氷     はずした指輪の跡わびし    欅子
客3 薄氷     一葉の紅儚くも        直樹
客4 薄氷     私の心にベール張る      優葉
客5 薄氷     片減り靴を磨く妻       風子

 選者句
  薄氷     友禅長し色冴えて       信水
  薄氷     母の新漬け人気出る      信水


原稿紙   平松直樹(三才五客)

天  原稿紙    空白埋める文字がない     真弓

地  原稿紙    ほのかに匂う春の湖      欅子

人  原稿紙    感涙しぼる原爆忌       信水

客止 原稿紙    横目に山茶花散り急ぐ     欅子
客2 原稿紙    廃校の道細々と        恵羊
客3 原稿紙    ペン胼胝うずく昭和の記    夢月
客4 原稿紙    折れたるペンの夢削る     欅子
客5 原稿紙    老いのつぶやきペンの先    一三

 選者句
  原稿紙     放浪の旅終わりなく     直樹
  原稿紙     文豪望む青き文字      直樹
  原稿紙     花に例えし生きる幸     直樹


とどかない   山根風子(三才五客)

天  とどかない  追えども追えども父越せず   和子

地  とどかない  抵抗をせぬ葦になる      怜子

人  とどかない  師の足跡の海遠き       恵羊

客止 とどかない  焦れど逃げてゆく詩魂     恵羊
客2 とどかない  沈めた過去が浮いてくる    怜子
客3 とどかない  好きが残った花なのに     淑子
客4 とどかない  揺るがしたきは母の塚     直樹
客5 とどかない  どこで遮断機降りたのか    優葉

 選者句
  とどかない  潤んで見えぬ信子星      風子
  とどかない  対の湯呑みが潰される     風子
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by kanku_575 | 2011-02-10 23:57 |  姫路冠句会例会作品輯