短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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タグ:冠句の仲間 ( 86 ) タグの人気記事

第二十八回 久佐太郎句碑まつり(欠席投句の部)

「曇りなく」  川上岳人 選  (三才五客)

曇りなく  揺るがぬ指針貫いて    金子
曇りなく  心静かに写経の巫     一三
曇りなく  試練に耐えた笑い皺    慶次

曇りなく  一度の人生媚びず生き   福男
曇りなく  努力は穂る喜びに     愛子
曇りなく  鏡しずかに身を諭す    すず
曇りなく  何を恐るる神ありて    雄飛
曇りなく  家族を写す母鏡      正子


...続く
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by kanku_575 | 2010-10-19 21:36 |  久佐太郎句碑まつり
第二十八回 久佐太郎句碑まつり(欠席投句の部)

「争わず」  篠原和子 選  (三才五客)

争わず   ただ一筋の道をゆく    美則
争わず   石一つ置く棚田水     栄春
争わず   うまく舵とる妻才女    喜代子

争わず   無欲になりて安堵する   一三
争わず   妻は黙って頷いて     とよ子
争わず   歳月人を丸くする     金子
争わず   互いに夢を持つふたり   みゑ子
争わず   かかえきれないありがとう かよ子



...続く
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by kanku_575 | 2010-10-18 23:14 |  久佐太郎句碑まつり
第二十八回 久佐太郎句碑まつり(欠席投句の部)

「ある絆」  午頭栄春 選  (三才五客)

ある絆   一本の川流れいて     金子
ある絆   巣立ちの跡に森の闇    明彦
ある絆   過去が聞きたい木の瘤に  怜子

ある絆   神木に添う蝉の殻     喜美子
ある絆   二人で唄った挿入歌    喜代子
ある絆   たんぽぽ優しく声かける  みゑ子
ある絆   情熱胸に雨の薔薇     初子
ある絆   借りて女の櫛匂う     定子



...続く
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by kanku_575 | 2010-10-17 21:14 |  久佐太郎句碑まつり
第二十八回 久佐太郎句碑まつり(欠席投句の部)

「風青し」  橋本信水 選  (三才五客)

風青し   白寿の手彫り佛笑う    弘法
風青し   悔いなく老いて農に帰す  一三
風青し   上昇気流に乗せる凧    金子

風青し   一人一人に空のあり    喜美尾
風青し   泣いた分だけすがすがし  雄飛
風青し   歩く電話に追い越され   みゑ子
風青し   老いの坂道丸く押す    多津子
風青し   孤を愛ほしむ孟宗竹    栄春


...続く  
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by kanku_575 | 2010-10-16 16:04 |  久佐太郎句碑まつり
姫路冠句会10月会員作品輯(平成22年)

孤独な日   花一輪の青こくて      真弓
孤独な日   妻恋う詩の数増える     淑子
孤独な日   君への想い風になれ     まゆみ
孤独な日   脳の空白句がつつく     愛子
孤独な日   一と言聞いて距離を知る   哲子
孤独な日   陰さえ奪ってゆく夕日    恵羊

己が道    曲り曲って川になる     襷子
己が道    布石一つを糧とする     直樹
己が道    師のうたごころ極まで    信水
己が道    心に枯れぬ赤い花      風子
己が道    向かい風ならそれも良い   優葉
己が道    余生ふんばる八十の坂    一三
己が道    重荷がいつも追ってくる   怜子
己が道    苦労と思えし日は過ぎて   あゆみ
己が道    バトンを託す人がいて    雄飛

気軽さに   信用と云う福がある     依子
気軽さに   隣の味噌をまた借りる    和子
気軽さに   古希の同窓皆はしゃぎ    美代子
気軽さに   心の余裕もてばいい     さよ子
気軽さに   捺した拇印が徒になる    夢月
気軽さに   無言で歩く廃線路      美保子
気軽さに   受けた恩義が圧し掛かる   恒男
気軽さに   気付けば一線越していた   真琴
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by kanku_575 | 2010-10-09 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
姫路冠句会 10月例会輯 平成22年10月9日(土) 姫路広峰公民館

孤独な日   橋本信水選(三才五客)

天  孤独な日   陰さえ奪ってゆく夕日   恵羊

地  孤独な日   温む術なき月の人     直樹

人  孤独な日   脳の空白句がつつく    愛子

客止 孤独な日   君への想い風になれ    まゆみ
客2 孤独な日   磐石ならぬ杭と知る    風子
客3 孤独な日   思慕へ再起の捻子を巻く  夢月
客4 孤独な日   妻恋う詩の数増えて    淑子
客5 孤独な日   心に宿す星ひとつ     風子

 選者句
  孤独な日   切れてた電話の惜しいこと   信水
  孤独な日   炊けば憎らし斑の飯      信水
  孤独な日   父母の位牌を拭き清め     信水

己が道  秦谷淑子選(三才五客)

天  己が道    師のうたごころ極むまで  信水

地  己が道    布石ひとつを糧とする   直樹

人  己が道    心に枯れぬ赤い花     風子

客止 己が道    土の匂いが満ちる四肢   恵羊
客2 己が道    重荷がいつも追ってくる  怜子
客3 己が道    向かい風ならそれも良い  優葉
客4 己が道    季節外れのさくら咲く   哲子
客5 己が道    苦労と見えし日は過ぎて  まゆみ

 選者句  
己が道    悔い残すまじ古巣の灯   淑子
  己が道    1本筋が通ってる     淑子

気軽さに  足立欅子選(三才五客)

天  気軽さに   押した拇印が徒となる   夢月

地  気軽さに   気付けば一線越えている  真琴

人  気軽さに   今日高砂の橋渡し     信水

客止 気軽さに   受けた恩義が圧し掛かる  恒男
客2 気軽さに   川の深さを知らぬまま   優葉
客3 気軽さに   棘ある言葉返される    淑子
客4 気軽さに   隣の味噌をまた借りる   和子
客5 気軽さに   無言で歩く配線路      美保子

 選者句
  気軽さに   笑えば苦し膝くりげ    欅子
  気軽さに   誤解されいる故郷訛    欅子
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by kanku_575 | 2010-10-09 10:00 |  姫路冠句会例会作品輯
やまざと No.596 八月号作品輯(平成22年)

芳冠録  橋本信水選(上位10句紹介)

 すべて吉  信じて生きる朝が来る   歌子

 すべて吉  一行にある父の戒     佐津子

 百日紅   流れる汗は歳の嵩     英子

 すべて吉  とことん填ってしまう賭け 早百合

 すべて吉  響き合う人に出会った日  初子

 百日紅   今年も鳴き切る油蝉    睦代

 すべて吉  清濁飲み込む大河とす   慶次

 百日紅   我が家の蝉を旅発たす   淑子

 百日紅   農夫彩雲見逃さず     萬郷

 百日紅   君を抱けばはにかみて   襷子

山麗抄   「メール来る」 浅田邦生選(三才五客)

 メール来る  満月の夜はただ一途    夕

 メール来る  山から海から届く声    佳津子

 メール来る  亡夫に貰う星月夜     風子


 メール来る  吐息こもらせ地下茶房   虚堂

 メール来る  数珠を袂にたつ始発    千秋

 メール来る  口では本音言えぬ人    厚史

 メール来る  動けぬ身体癒やす文字   直樹

 メール来る  嬉しいもので老いの恋   直樹

 選後感

 天「満月の夜」は、メールを受ける人の緊張感が的確に表現によって品位のある句になった。
 地「とどく声」は、メールの特性が生かされた広がりのある豊かな句。
 人「星月夜」は、冠題と附け句の関係が今ひとつ明確でないが、星月夜の追想が美しく
   切ない。

 集句を拝見して、附け句が冠題(あるいはメール)の説明に終わる句が多くみられたのは、
 日常生 活にメールが根差してしるとは言えない方が、多かったせいかも知れない。

山麗抄   「メール来る」 高階睦代選(三才五客)

 メール来る  ガンバレなどと言わぬ父  風子

 メール来る  節くれの手がふと語り   佐津子

 メール来る  やっぱり気に成る一人居を とみ子

 メール来る  父に一目置く息子     和子
 メール来る  亡夫に貰う星月夜     風子
 メール来る  やっばり宇宙の人だった  襷子
 メール来る  絆は太き記念の日     佐津子
 メール来る  もうハミングが止まらない 和子
 
 選後感
 冠題「メール来る」 いち早い電子伝達の戸惑いを感じ乍らも便利で確実さに動かされます。

 天位句 ほんの一行の中にも、相手に充分な思いやりの心を伝達する本意が伺い知れます。
 地位句 懸命に働いた太い指の先から、思いの丈が充分伝わってきます。
 人位句 一日一回来る元気メールは、やっぱりうれしいものです。

山映抄   「揺るぎなく」 深水虚堂選(三才五客)

 揺るぎなく  校碑に不滅の文字を読む  慶次

 揺るぎなく  生きざま語る鑿の跡    風子

 揺るぎなく  残像重さ愛も死も     祐子

 揺るぎなく  鎮魂の灯を基点とす    風子
 揺るぎなく  老化を遮断してる趣味   和子
 揺るぎなく  キャンドルライト視めてる 夕
 揺るぎなく  前へ前へ歩を進め     美則
 揺るぎなく  この友情は死の日まで   初子
 
 選後感
 一句十年と言われた時代に育った私は、今もって句会で一句選んで頂ければ御の字で帰る、
 欲のない道を歩んでいます。今回の「揺るぎなく」と言う冠題から附け句の取り合わせの、
 ものや言葉は「揺るがない」と言う意味を持つ単語や言葉を使った方が分かり易いのでは
 ないかと思います。不滅・鑿・残像・鎮魂・遮断・等特に飲酒に残り、三光、五客に選んで
 います。こらから先、発想の飛躍を期待すると共に、戦後の冠句史を一度学び直す必要が
 あるのではないかと思っています。

山映抄   「揺るぎなく」 平松直樹選(三才五客)

 揺るぎなく  やんわり照らす和蝋燭   怜子

 揺るぎなく  生きざま語る鑿の跡    風子

 揺るぎなく  苔生す詩碑の百の列    多津子

 揺るぎなく  ビクともしない父の背な  早百合
 揺るぎなく  次々盆の客ありて     依子
 揺るぎなく  男の背中燃えている    真弓
 揺るぎなく  家族が一つになる家訓   和代
 揺るぎなく  生きた証の農日記     咲枝
 
 選後感
 「揺るぎなく」百三十二句、有難うございます。
 暑さのせいか秀句ばかりで揺れに揺れての選となりました。
 天・古来より日本の灯りが人を照らし続けます。「やんわりと」...
 地・頑として譲らぬ父の背中を見続けて、逞しく生きていかれるのでしょう。
 人・人は悲しみにつけ喜びにつけ、昔も今も詩を愛し続けていくでしょう。

錦里抄   「里の盆」 田中歌子選(三才五客)

 里の盆    父母の存在身に沁みて   佐津子

 里の盆    やさしく迎う山と川    美則

 里の盆    満ち足りている笑い声   風子

 里の盆    語り継ぎおく佳き家訓   淑子
 里の盆    澄んだ詩情のある山河   風子
 里の盆    掛けた写真に歴史あり   紀美子
 里の盆    俺のルーツはここにあり  雄飛
 里の盆    家の献立変わらない    裕子

 選後感
 今年の夏は夜になっても暑い日がつづきました。里に帰ってのお盆は、自然も大きく
 父母の存在も大きいのは、皆同じ。久しぶりに過ごされた里の盆の様子をたくさん
 読ませて頂きました。

錦里抄   「里の盆」 佐野真弓選(三才五客)

 里の盆    欲を捨てろと蓮の花    玲子

 里の盆    想いを寄せる遠花火    佐津子

 里の盆    柱の傷がよくしゃべり   佐津子

 里の盆    五感歓喜の声あげる    和子
 里の盆    まだ笑み消えぬ残照か   好美
 里の盆    向日葵みれば母がいて   夕
 里の盆    断ち切れない至福酔う   すず
 里の盆    歩み行く道照らす亡母   かよ子
 
 選後感
 里の盆 132句いただきました。
 猛暑のお盆の帰省は、大変だったと思います。年に一度の大食事会、子や孫の笑顔に
 言葉はいらないとと思います。今年も元気で会えた喜び、本当に嬉しいものです。
 早朝の涼しさに身も心もほっとしています。

錦里抄   「里の盆」 森元喜代子選(三才五客)

 里の盆    五感歓喜の声あげる    和子

 里の盆    主役の遺影は微笑んで   多津子

 里の盆    魂集まり過去灯す     啓二

 里の盆    反る程畳干してあり    和代
 里の盆    絆たしかむ後幾度     咲枝
 里の盆    孫が肩貸す墓参り     慶次
 里の盆    語り継ぎおく佳き家訓   淑子
 里の盆    規制の風が身を焦がす   陸代子
 
 選後感
 里の盆 132句を勉強させていただきました。
 私には荷が重くて、他の二名の先輩さんに甘えさせてもらいたいと思います。
 私なりの選になりましたことお許しください。
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by kanku_575 | 2010-09-30 10:00 |  やまざと誌
第二十八回 平成二十二年度 久佐太郎句碑まつり冠句大会
六月四日 於 新宮山 満福寺

祝題「独りごと」  藤原萬郷 選  (三才五客)

独りごと  夢を砕いた春嵐      恵羊
独りごと  父の語録が納屋にある   信水
独りごと  じわじわ攻める詰将棋   睦代

独りごと  悲しみ深き母の川     恵羊
独りごと  ぽつりぽつりと角研く   睦代
独りごと  語尾につまずき日が暮れる 夢月
独りごと  幸せの文字復讐す     好美
独りごと  いい奴だったが愚痴も聞け 信水

 選者句

 独りごと  心で消火する火種     萬郷   


...出席者の部、終り。次は欠席投句の部...
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by kanku_575 | 2010-09-25 17:14 |  久佐太郎句碑まつり
第二十八回 平成二十二年度 久佐太郎句碑まつり冠句大会
六月四日 於 新宮山 満福寺

祝題「曇りなく」  川上岳人 選  (三才五客)

曇りなく  凛として生く父の背中    真琴
曇りなく  「無罪」の垂れ幕駆け寄りぬ 早百合
曇りなく  泥の勲章農を継ぐ      睦代

曇りなく  心の鍵は捨てました     優葉
曇りなく  コロコロ笑う天使の瞳    真弓
曇りなく  意のまま走る風の私語    夢月
曇りなく  残像すべて消え失せし    早百合
曇りなく  大胆に描く未来地図     風子

 選者句

 曇りなく  故師聞き給え集う声     岳人   


...続く
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by kanku_575 | 2010-09-24 21:51 |  久佐太郎句碑まつり
第二十八回 平成二十二年度 久佐太郎句碑まつり冠句大会
六月四日 於 新宮山 満福寺

祝題「争わず」  篠原和子 選  (三才五客)

争わず   私の杭を一人打つ     好美
争わず   遺産は墓守りに譲る    信水
争わず   母が笑顔で越えた山    風子

争わず   句碑囲む薫風心地良く   佐津子
争わず   罪を許してくれる女    厚史
争わず   生かされし日々大切に   英子
争わず   洗い流して望む朝     とみ子
争わず   余生気ままに生かされる  淑子

 選者句

 争わず   夫唱婦随を旨とする    和子   


...続く
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by kanku_575 | 2010-09-22 21:56 |  久佐太郎句碑まつり