短詩文芸である冠句紹介


by kanku_575
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タグ:姫路冠句会 ( 39 ) タグの人気記事

姫路冠句会 10月例会輯 平成22年10月9日(土) 姫路広峰公民館

孤独な日   橋本信水選(三才五客)

天  孤独な日   陰さえ奪ってゆく夕日   恵羊

地  孤独な日   温む術なき月の人     直樹

人  孤独な日   脳の空白句がつつく    愛子

客止 孤独な日   君への想い風になれ    まゆみ
客2 孤独な日   磐石ならぬ杭と知る    風子
客3 孤独な日   思慕へ再起の捻子を巻く  夢月
客4 孤独な日   妻恋う詩の数増えて    淑子
客5 孤独な日   心に宿す星ひとつ     風子

 選者句
  孤独な日   切れてた電話の惜しいこと   信水
  孤独な日   炊けば憎らし斑の飯      信水
  孤独な日   父母の位牌を拭き清め     信水

己が道  秦谷淑子選(三才五客)

天  己が道    師のうたごころ極むまで  信水

地  己が道    布石ひとつを糧とする   直樹

人  己が道    心に枯れぬ赤い花     風子

客止 己が道    土の匂いが満ちる四肢   恵羊
客2 己が道    重荷がいつも追ってくる  怜子
客3 己が道    向かい風ならそれも良い  優葉
客4 己が道    季節外れのさくら咲く   哲子
客5 己が道    苦労と見えし日は過ぎて  まゆみ

 選者句  
己が道    悔い残すまじ古巣の灯   淑子
  己が道    1本筋が通ってる     淑子

気軽さに  足立欅子選(三才五客)

天  気軽さに   押した拇印が徒となる   夢月

地  気軽さに   気付けば一線越えている  真琴

人  気軽さに   今日高砂の橋渡し     信水

客止 気軽さに   受けた恩義が圧し掛かる  恒男
客2 気軽さに   川の深さを知らぬまま   優葉
客3 気軽さに   棘ある言葉返される    淑子
客4 気軽さに   隣の味噌をまた借りる   和子
客5 気軽さに   無言で歩く配線路      美保子

 選者句
  気軽さに   笑えば苦し膝くりげ    欅子
  気軽さに   誤解されいる故郷訛    欅子
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by kanku_575 | 2010-10-09 10:00 |  姫路冠句会例会作品輯
姫路冠句9月例会の作品を紹介します。これは投句を含め、句会で披露されたものから、会員自らが選んだ1句を紹介する作品輯です。紹介した作品の中に気に入られた句があればコメントしてください。作者は自分の句にこんな感じ方もあるんだなとか?また、共感して頂いた、響き合ったと感じることもできることでしょう。是非ともコメントを頂ければ幸いです。なお、選者に選ばれた作品の紹介は「やまざと誌」に掲載されたものを紹介していきたいと思います。

姫路冠句会9月会員作品輯(平成22年)

一つの灯  こつこつ続編積む詩集     信水
一つの灯  勇気をくれた父が居た     直樹
一つの灯  仏の深い瞳に抱かれ      怜子
一つの灯  幾万の死者いしずえに     真琴
一つの灯  今日は私の誕生日       依子

雲はるか  勿忘草の恋ひそと       恵羊
雲はるか  焦燥ばかり明日見えず     和子
雲はるか  老いの余白はいぶし銀     夢月
雲はるか  大和撫子宙に舞う       雄飛
雲はるか  阿修羅の想い問うてみる    一三
雲はるか  記憶流れて郷の秋       啓二
雲はるか  別れの汽笛今も鳴る      淑子

山の駅   肺の底まで青に染む      風子
山の駅   八十の同窓待つ出湯      愛子
山の駅   かってのにぎわい今はなし   裕美
山の駅   蝉殻一つしがみつく      襷子
山の駅   心の迷い打ち切れず      真弓
山の駅   線路も人も共に老い      美保子
山の駅   虹の架け橋どの谷へ      恒男
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by kanku_575 | 2010-09-11 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
姫路冠句会 9月例会輯 平成22年9月11日(土) 姫路広峰公民館

雲はるか   橋本信水選(三才五客)

天  雲はるか   別れの汽笛今も鳴る    淑子

地  雲はるか   焦燥ばかり明日見えず   和子

人  雲はるか   故郷を遠く抱いている   和子

客止 雲はるか   阿修羅の想い問うてみる  一三
客2 雲はるか   勿忘草の恋ひそと     恵羊
客3 雲はるか   男は次の戦練る      和子
客4 雲はるか   ショパンを聴いて乙女にす 淑子
客5 雲はるか   知恵寄せ合って蟻の塚   欅子

 選者句
  雲はるか    お前も鳴けない唖の蝉   信水
  雲はるか    飛んで行きたい病窓固し  信水

山の駅   平松直樹選(三才五客)

天  山の駅    虹の架け橋どの谷へ    恒男

地  山の駅    蝉殻一つしがみつく    欅子

人  山の駅    肺の底まで青に染む    風子

客止 山の駅    柿の実熟れて誰を待つ   真琴
客2 山の駅    雲海出世作とする     信水
客3 山の駅    喧騒の街逃れ来し     風子
客4 山の駅    心の迷い打ち切れず    真弓
客5 山の駅    曾ての賑わい今はなし   裕美
 選者句
  山の駅    同じリズムの靴二足     直樹
  山の駅    老いて望む百の峰      直樹
  山の駅    竹の参道寂一日       直樹

一つの灯   秦谷淑子選(三才五客)

天  一つの灯   こつこつ続編積む詩集   信水

地  一つの灯   幾万の死者いしずえに   真琴

人  一つの灯   語り継がねば消ゆ戦史   風子

客止 一つの灯   仏の深い瞳に抱かれ    怜子
客2 一つの灯   勇気をくれた父が居た   直樹
客3 一つの灯   過疎に戻りし若夫婦    風子
客4 一つの灯   独老の憂さを酌む冠句   直樹
客5 一つの灯   晩学という宝抱き     和子

 選者句
  一つの灯   一途に生きて疑わず     淑子
  一つの灯   呼吸を止めた手術台     淑子
  一つの灯   針穴ちょっと見失い     淑子
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by kanku_575 | 2010-09-11 13:00 |  姫路冠句会例会作品輯
姫路冠句会例会

ご案内

姫路冠句会9月例会

日時 九月十一日(土曜)午後一時より
場所 姫路広峰公民館

宿題 「雲はるか」   
   「山の駅」   
   「一つの灯」・各題 三句以内

・欠席投句
〒670-0898
 姫路市大寿台1丁目2ー15  秦谷淑子 宛

冠句に興味ある人、やってみようかと思っている人、お思いきってご参加ください。
この紙面にコメントするか、秦谷さんまでご連絡ください。

和気あいあいで楽しい句会ですよ。全くやったことが無い方、他の句会の方、遊びに
来てください。お持ちしています。
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by kanku_575 | 2010-09-03 01:00 | 句会・行事のご案内
姫路冠句8月例会の作品を紹介します。これは投句を含め、句会で披露されたものから、会員自らが選んだ1句を紹介する作品輯です。紹介した作品の中に気に入られた句があればコメントしてください。作者は自分の句にこんな感じ方もあるんだなとか?また、共感して頂いた、響き合ったと感じることもできることでしょう。是非ともコメントを頂ければ幸いです。なお、選者に選ばれた作品の紹介は「やまざと誌」に掲載されたものを紹介していきたいと思います。

姫路冠句会8月会員作品輯(平成22年)

走馬灯   廻る灯におくれまじ      依子
走馬灯   君が居た日にネジ戻す     真琴
走馬灯   今年も座る指定席       裕美
走馬灯   気つけばいつも貴方居る    真弓
走馬灯   涙を溜めた青い壺       優葉
走馬灯   われ十歳の母の葬       直樹
走馬灯   故郷ソング聞き惚れる     美保子
走馬灯   不条理なるも受容し      雄飛
走馬灯   この指止まれたけくらべ    恒男

刻迫る   独り芝居を期待して      愛子
刻迫る   挽歌の風に罪は無し      夢月
刻迫る   父は無言の意思表示      一三
刻迫る   しょせん一人の手術台     恵羊
刻迫る   十九の夜は寝付かれず     信水
刻迫る   疎開を死語にせぬ蛍      怜子

カンナ燃ゆ 掌のひらの風騒ぎ立つ     無骨
カンナ燃ゆ 傷の深さは語らない      和子
カンナ燃ゆ 母を見舞った無人駅      淑子
カンナ燃ゆ 今分岐点に佇つ帰農      風子
カンナ燃ゆ 一つのことに執着す      さよ子
カンナ燃ゆ こだわり捨てて軽くなる    美代子
カンナ燃ゆ もう独りでは生きられず    まゆみ
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by kanku_575 | 2010-08-28 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
姫路冠句会 8月例会輯 平成22年8月28日(土) 姫路広峰公民館

走馬灯   午頭無骨選(三才五客)

天  走馬灯    君が居た日にネジ戻す   真琴

地  走馬灯    この指止まれたけくらべ  恒男

人 走馬灯    まだ帳尻が合わずいる   淑子

客止 走馬灯    強さの意味も理解る年   美代子
客2 走馬灯    われ十歳の母の葬     直樹
客3 走馬灯    古里ソング聞き惚れる   美保子
客4 走馬灯    不条理なるも受け難し   雄飛
客5 走馬灯    今年も座る指定席     裕美

 選者句
  走馬灯    亡父の声あり土用波    無骨
  走馬灯    昭和泳ぎし海ほたる    無骨
  走馬灯    泣き砂母の声に似し    無骨

刻迫る   平松直樹選(三才五客)

天  刻迫る    しょせん一人の手術台   恵羊

地  刻迫る    老いを緑の風に伏せ    恵羊

人  刻迫る    疎開を死語にせぬ蛍    怜子

客止 刻迫る    心残りはないけれど    まゆみ
客2 刻迫る    祈る瞳に星うるむ     風子
客3 刻迫る    落っきを止める術がない  恵羊
客4 刻迫る    挽歌の風に罪はなし    夢月
客5 刻迫る    独り芝居を期待して    愛子

 選者句
  刻迫る    男は炎となり戦場へ       直樹
  刻迫る    亡母に見せたしバージンロード  直樹
  刻迫る    さあ飛び跳ねよトーシューズ   直樹

カンナ燃ゆ   秋 真琴選(三才五客)

天  カンナ燃ゆ  掌のひらの風騒ぎ立つ   無骨

地  カンナ燃ゆ  母を見舞った無人駅    淑子

人  カンナ燃ゆ  今岐路に佇つ帰農     風子

客止 カンナ燃ゆ  オーラはじける君眩し   雄飛
客2 カンナ燃ゆ  悲話を知ってるきび畑   怜子
客3 カンナ燃ゆ  恋は魔性の牙を研ぐ    直樹
客4 カンナ燃ゆ  傷の深さは語らない    和子
客5 カンナ燃ゆ  ふれてしまった蜜の毒   怜子

 選者句
  カンナ燃ゆ  村の復興背なを押す    真琴
  カンナ燃ゆ  最後の恋ときめました   真琴
  カンナ燃ゆ  ひたすら白球追いかける  真琴
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by kanku_575 | 2010-08-28 13:00 |  姫路冠句会例会作品輯
姫路冠句会例会

ご案内

姫路冠句会8月例会

日時 八月二十八日(土曜)午後一時より
場所 姫路広峰公民館

宿題 「走馬灯」   
   「刻迫る」   
   「カンナ燃ゆ」・各題 三句以内

・欠席投句
〒670-0898
 姫路市大寿台1丁目2ー15  秦谷淑子 宛

冠句に興味ある人、やってみようかと思っている人、お思いきってご参加ください。
この紙面にコメントするか、秦谷さんまでご連絡ください。

和気あいあいで楽しい句会ですよ。全くやったことが無い方、他の句会の方、遊びに
来てください。お持ちしています。

八月より、新しい方が1名参加されます。
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by kanku_575 | 2010-08-09 00:39 | 句会・行事のご案内
姫路冠句会 7月例会輯 平成22年7月10日(土) 姫路広峰公民館

快気炎   橋本信水選(三才五客)

天  快気炎    父のあぐらは解かれず   一三

地  快気炎    肘鉄二つ用意する     淑子

人  快気炎    鉛筆は人斬るが好き    和子

客止 快気炎    夢見る骨が軋みたす    玲子
客2 快気炎    若さが天を突き上げる   恵羊
客3 快気炎    魔物の酒を少し借り    和子
客4 快気炎    老い蹴散らして行く棚田  真琴
客5 快気炎    窓満タンに風入れる    優葉

 選者句 
  快気炎    久々シベリア抑留記    信水
  快気炎    メス入れて父病み終える  信水

小走りに   泰谷淑子選(三才五客)

天  小走りに   一票になる農婦の手    欅子

地  小走りに   涙が先に落つ夜道     信水

人  小走りに   老母残して去るホーム   真琴

客止 小走りに   わが行く道をひたすらに  裕美
客2 小走りに   喜び共に分かち度く    愛子
客3 小走りに   父の轍に導かる      和子
客4 小走りに   夢を買い足す我が道に   真弓
客5 小走りに   面影よぎり雲ひかる    風子

 選者句 
  小走りに   振り向かぬ男幕おりる   淑子
  小走りに   笹舟を追う子の歓喜    淑子
  小走りに   虹は幾多の人で観る    淑子

缶ビール   平松直樹選(三才五客)

天  缶ビール   一と汗ながした農の畦   恵羊

地  缶ビール   一人の夜を詰る月     恵羊

人  缶ビール   家庭菜園一と日終え    淑子

客止 缶ビール   墓石洗って夏を盛る    淑子
客2 缶ビール   夕陽に男の愚痴投げる   恵羊
客3 缶ビール   青田談義は軒先で     真琴
客4 缶ビール   気負うことなく吐く本音  風子
客5 缶ビール   日焼けした肌が笑ってる  真弓

 選者句
  缶ビール   いっきいっきの誘い水   直樹
  缶ビール   ひとにはひとつ憂さがある 直樹
  缶ビール   友と肩寄す己が青春    直樹
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by kanku_575 | 2010-07-10 13:30 |  姫路冠句会例会作品輯
姫路冠句会7月例会の作品を紹介します。これは投句を含め、句会で披露されたものから、会員自らが選んだ1句を紹介する作品輯です。紹介した作品の中に気に入られた句があればコメントしてください。作者は自分の句にこんな感じ方もあるんだなとか?また、共感して頂いた、響き合ったと感じることもできることでしょう。是非ともコメントを頂ければ幸いです。なお、選者に選ばれた作品の紹介は「やまざと誌」に掲載されたものを紹介していきたいと思います。

姫路冠句会7月会員作品(平成22年)

快気炎   父のあぐらは解かれず     一三
快気炎   夢見る骨が軋みだす      怜子
快気炎   テントウ虫を肩に止め     美保子
快気炎   大きな黒蝶とまってる     美代子
快気炎   窓満タンに風入れる      優葉
快気炎   鉛筆は人斬るが好き      和子
快気炎   肘鉄二つ用意する       淑子
快気炎   健康の二字宝物        依子

小走りに  耳朶にささやく風の私語    夢月
小走りに  わが行く道をひたすらに    裕美
小走りに  夢を買いたす我が道に     真弓
小走りに  老母残して去るホーム     真琴
小走りに  涙が先に落つ夜道       信水
小走りに  草原の風切る白馬       直樹
小走りに  駆け去る君に未練あり     雄飛
小走りに  喜び共に分かち度く      愛子
小走りに  一票になる農婦の手      襷子

缶ビール  眠気を誘う農繁期       さよこ
缶ビール  一汗ながした農の畦      恵羊
缶ビール  大人びた子の日焼顔      哲子
缶ビール  一人の夜も悪くない      まゆみ
缶ビール  乾杯急ぐ竹馬の友       啓二
缶ビール  気負うことなく吐く本音    風子
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by kanku_575 | 2010-07-10 13:00 |  姫路冠句会会員作品輯
秀句の研究(味わい方)

     追信に    出世を急ぐなと母が

     春の鐘    一番好きな人といる

     あぶら蝉   じりじり迫り来る晩年

     父無口    母の写真を拭いている

     ちらと聞く  二度咲く花のしあわせに

     玩具箱    泣かされていても兄が好き

     れんげ咲く  天女が舞い降りそうな昼

     辻曲がる   また立ち去らぬ母がいし

     花すすき   胸の骨壷カサと鳴る

     桃咲いて   表札嫁の名書き添える

     四方光る   妻の着付けは長くとも

     遠花火    もひとり生めと妻に言う

     迎え傘    伝言板に馬鹿と書く

     雪の除夜   晴れ着の躾キュと抜く

     虫の音に   母の針あと解きながら 


終り... 
     
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by kanku_575 | 2010-06-16 22:35 | 冠句のテキスト